雑記

playlist

雪の舞う季節からは程遠いけれど、この季節、いつもすれ違うのは確かだと、シャッフルしたプレイリストから流れた「粉雪」を聴いて思う。 冬の歌はわかりやすく切ないものが多い。夏の夕陽がそこらじゅうにきらきらした粒を降らせているのを眺めながら、じき…

熱量

大切な友人が悲しみ、憤っていた。組織と、その構成員に対する、どこへとも向けることのできないやるせない怒りだった。 偶然にも、わたしも同じ悲しみを抱えていたので、彼女の悲しみと怒りはとてもよくわかってしまった。それと同時に、酷く冷めた気持ちで…

忘却

見知らぬ人を殺してしまう夢を見て飛び起きた。どうやら寝る前に癖でつけてしまった暖房が暑かったらしい。エアコンを止めて、再びまどろみの中にもぐりこむ。目を閉じて、ふわふわとした感覚にたゆたううちに、急に「記憶と記憶のインデックスが紐付いてい…

dreamin', I was dreamin'

初夢、と呼ぶには全く相応しくない悪夢を見て飛び起きた。手の甲がヒリヒリする。どうやら眠っている間にかきむしったらしい。エアコンの効き過ぎた部屋はひどく乾燥していて、外界に通じる呼吸器官が、どこもかしこもからからに乾いているのがとても不快だ…

monkey magic

Eテレの「2355&0655 年越しをご一緒にスペサル」を見ていたら申年に突入していて、その後眠って目が覚めたら東の空の果てが朱色に染まっていた。慌てて近くの山道を高台まで飛ばして、初日の出にはなんとか間に合った。太陽礼拝。冬の冷たい朝の空気の中で、…

last sheep

え、大晦日?うん、おおみそか。そんな感じでひつじ年が終わりそうです。今日は朝から溜まってたお洗濯物を干して、ようやくクリスマスツリーをしまいこみ、柔軟剤入りのお湯で絞った雑巾でお掃除して(埃がつきにくくなるとか)、先々週末に買ったハーブの…

過去に生きている

この前、大昔に縁があった人をSNSで見かけた。彼女は私から当時の恋人を奪っていった女性で、そもそもそれ以前からどうにも相容れなくて、でもなんとなく近寄らずにはいられない、とても奇妙な関係だった。私は彼女が羨ましくて仕方がなくて、そしてまた、負…

何かを伝えるということ

以前から聞いているPodcastで、「表出」と「表現」の違い、を話していて、おお、と腑に落ちた。表出とはむき出しの感情をそのまま出しただけ、表現は目的意識を持ってそれを伝える(ようとする)こと、という解釈をした。 腑に落ちたというのは、自分の核に…

初恋

高校生のときに初めて付き合った同級生は、その男が敬愛する吉井和哉の「アンニュイ」だと感じられる部分について相当な影響を受けていた。あの目だとか、声だとか、歌い方だとか、立ち居振る舞いだとか。常に細かすぎて伝わらない物真似をしているようにも…

昔どこかで見たもの

とても懐かしいものを見つけてしまった。 その当時の回答なんてとっくに忘れてしまったけど、はっきりとわかるのは、今やってみても「なんでこうも当たるのか」ということだけ。 ここから下は1行ずつ、ゆっくり読み進めてください。 ※先を読むのは厳禁なので…