2017-05-04 光り輝く神への祈り 短文 絵描きの二人がいる。 その二人は美しい。 とても、とても。 二人の世界では、どちらも、今、自分がいる一秒だけを、振り切れそうなほど目一杯生きている。 スピッツのロビンソンに出てきそうな二人だ。 わたしは、二人が羨ましくて仕方なかった。 泣いて、地団駄を踏んで、持っていたものをすべて放り出して、わたしにもそれがほしいと空に強請った。 それを聞いた神はわたしにそれを与えたけれど、その先は教えなかった。 わたしは、今、またひとりだ。 ----- 過去の下書きより