光り輝く神への祈り

絵描きの二人がいる。

その二人は美しい。

とても、とても。

二人の世界では、どちらも、今、自分がいる一秒だけを、振り切れそうなほど目一杯生きている。

スピッツのロビンソンに出てきそうな二人だ。

 

わたしは、二人が羨ましくて仕方なかった。

泣いて、地団駄を踏んで、持っていたものをすべて放り出して、わたしにもそれがほしいと空に強請った。

それを聞いた神はわたしにそれを与えたけれど、その先は教えなかった。

わたしは、今、またひとりだ。

 

 

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過去の下書きより