ANNIVERSARY op.2

年明けという時期もあって、誕生日はいつも、過去と未来を同時に見渡すような心持ちで迎えるのだけど、今年ほど、ここが分岐点になるのだと感じる日はない。理由は、まだぼんやりしすぎていて自分でもわからない。でも、確実に何かが変わった。
前日からフライングでお祝いメッセージをもらったり、日付変更線を踏んだ瞬間におめでとうと言ってもらえたり、夜が明けたらお祝いの言葉をたくさんもらえたり。とりあえず幸せすぎて死ぬかもしれない。いや、生きるけど。

これは、昨年の誕生日にFacebookに投稿した記事だ。今思えば、昨年が満月にアンカリングしていたのは、誕生日が満月だったことも大きく関係していたのかもしれない。
ユーミンのANNIVERSARYも、未だに心の深いところに染み込んでいく感じがしている。不思議な感覚だ。
ANNIVERSARY
2015年、最初の満月の今日。おかげさまで、無事にまたひとつ、歳を重ねることができました。
たくさんのお祝いのことばをいただいて、心からうれしく、贅沢なひとときだなぁ、と、ここ最近めっきり豊麗線の深くなった頬をさらに緩ませた一日でした。本当にありがとうございます。
去年は華やかで楽しい日々の裏側で、自分を見失うことの多い年でした。傷ついて、一人泣いて、そして忙しさに身を投じ、結果、文字どおりこころをなくす日々が多かったように思います。でも、新年を迎えると同時に、どこかに落としてきてしまった大切なものたちがかえってきたような気がしました。少し前には当たり前だった、ごく普通の、笑顔の自分に戻れたような。
今年はのんびり、めえめえ鳴きながら草食系で過ごしていきたいと思います。
水のようにゆるゆると。空気のようにふわふわしながら。
少しでもみがるになりたくて、髪をばっさり切りました。
今抱いている、やわらかくて、自由で、ほんの少し孤独な気持ちをずっと保ったまま歩いていけたらいいなと思います。
松任谷由美の「ANNIVERSARY」という楽曲がありますが、その一節が最近お気に入りです。
「ありふれた朝でも わたしには記念日」
これから一年を、どうか平穏に、笑顔で歩いていけますように。
そう、ありふれた朝でも、わたしには記念日なんだ。

ありがとう。
また一年、一緒に歩いて行こう。