原点と現在地のあいだ

こうしてもう何個目かのブログを作って、そしてまた何回目かの最初の記事に悩むという作業を繰り返している。
夏頃、何かを始めたくて、でも自分に何ができるのかわからない、そんなどハマりしていた時期があった。公私ともに自己のコントロールを後回しにして他人の時間を生きていたその結果、いろいろあって落ちるところまで落ちていた。
それでも自分にとって「書く」という行為が、他のどの行為よりも好きだという自覚はどこかに残っていたのだろう。それを呟いたところ、その日のうちに相方がいつになく優しく、こんなことを言ってくれた。
 
「りえの書く文章、好きだよ」
 
そのとき素直に受け取れなかった自分を反省するばかりなのだけれど、これは最高の褒め言葉をもらった…!と今にして思う。本当にこの人は他人の機微を読み取るのがうまくて、わたしが一番必要としている言葉を、ここぞというときにちゃんとくれる。(その代わり甘ったれてぐずぐずしていると容赦なく投げっぱなしジャーマンが来るのだが。)
 

 

「あんまり具体的じゃない」んだけど、多分、これに尽きる。誰かに笑ってほしい。その誰かと繋がって、一緒に楽しく過ごしたい。あわよくば、何か一緒にやってみたい。
だから、何より自分が一番楽しく過ごせる場所にしたい。飽きっぽくて忘れっぽいけど、いろいろなことを、いろいろなかたちの文章で言葉にして、楽しんでいきたい。
そんな思いで始める、何個目かのブログ。

 

あまり日の目を見ることのなかった、何個か前のブログの最初の記事を、記録として転載しておこうと思う。わたしは本当に周りのひとたちに恵まれている。みんな優しすぎる。そんな思いも、いつか文章にしよう。

願わくば、このブログが三日坊主にならないことを祈りつつ。

 

旧友が思い出したように、「今いろんな本を読んでるけど、りえの方が文才あるなって思うものも割とある」と、小躍りしたくなるような一言をくれた。

大人になってからもらった数少ない褒め言葉の中で、三本指に入る嬉しい言葉。
厄払いに行った帰り道の、スタバでの出来事だった。
 
多分、冒頭でこんなことを書くのは、自分でハードルをあげているようなものだけれど、嬉しいことは自慢したい。
こんな風に認めてくれる友達がいるんだよ! わーい!
 
あっという間に舞い上がったわたしは、久しぶりに何かを書いてみようと思い、このブログを始めることにした。
なんでもいいから書いてみる。考えたこと、思ったこと、日常のこと、非日常のこと、思春期こじらせた雑文、その他。
形のない自由。水のようにゆるゆると。
 
読んでくださった方の胸の中に、どれか一言でも留まってくれたのなら、これ幸いです。
どうぞお付き合いいただければと思います。